道路ができると株価が上がる?56年前の高速道路から読む2026年の市場

突然ですが、「道路ができると株価が上がる」って聞いたことありますか?

なんか眉唾っぽい話に聞こえますよね。でもこれ、あながち嘘じゃないんです。

1969年5月26日、東名高速道路が全線開通しました。全長346km。この日を境に、日本の物流は文字通り別次元に変わったんですよね。

元研究員として生命科学を見てきた自分が、なぜ今は投資を勉強しているのか。理由のひとつが「インフラの完成が経済の構造を変える」という事実に気づいたからです。

道路ができる → 物流コストが下がる → 企業が動く → 雇用と消費が生まれる → 株価に反映される。

シンプルな流れなんですけど、これが意外と見落とされがちで。

56年前のこの話、実は2026年の今の市場ともしっかりつながってくるんです。


1969年5月26日、日本の”動脈”が完成した

東名高速道路が全線開通する前、東京から名古屋まで荷物を運ぶのに丸一日以上かかっていました。

それが開通後、一気に半分以下に。

たったそれだけのことに見えますよね。でもこれ、企業にとっては革命に近かったんです。

輸送時間が短くなる → 在庫を大量に抱えなくていい → コストが下がる → 工場を東京や名古屋の郊外に作れる → 地方に雇用が生まれる。

この連鎖が高度経済成長期の「製造業ブーム」を下から支えていたわけです。

元研究員として言わせてもらうと、こういう「インフラが引き金になって連鎖が起きる」構造って、生態系とすごく似てるんですよね。一本の川が干上がると、魚が消えて、鳥が来なくなって、植物まで変わる。道路も同じで、できた瞬間から周囲の経済生態系が動き始めます。


インフラ整備と株価の関係、元研究員が読む

じゃあ実際、インフラ整備で株価はどう動くのか。

大きく分けると3つのフェーズがあります。

フェーズ1:着工前後 建設・土木系の株が先に動く。工事の受注が見込めるので。

フェーズ2:開通直後 物流・運輸系が動く。コスト構造が変わるので業績への期待が高まる。

フェーズ3:数年後 沿線の不動産・小売・製造業が動く。人口や企業が集まってくるので。

東名の場合、開通後しばらくは運送会社や倉庫業の株が注目されました。今でいうと3PLとか物流REITに近い動きですね。

ただ正直に言うと、個別株でこのタイミングを狙うのはかなり難しいです。フェーズ1で買っても開通まで何年もかかることがあるし、そもそも「どの銘柄が一番恩恵を受けるか」の見極めが難しい。

だから自分みたいな35歳セミリタイアを目指す投資家としては、インフラ関連ETFで広く持つほうが現実的だと思っています。


2026年の今、市場はどう動いているか

ここで今の市場の話をします。

今年2026年5月7日、日経平均が一日で3,320円上がりました。終値6万2,833円。取引中には初めて6万3,000円台に乗せるという歴史的な場面もありました。

強い相場ですよね。

ただ、そんな中でちょっと気になるデータがあって。直近1週間で建設業が約10%下落しているんです。物流・サービス業は堅調なのに、です。

これ、表面だけ見ると「インフラ関連は売られてる」に見える。でも見方を変えると、「物流の恩恵を受ける川下の企業は評価されている」とも読めます。

東名高速の話と同じ構造ですよね。道路を作る側(建設)よりも、道路を使う側(物流・サービス)のほうが先に評価される、というフェーズに今いるのかもしれません。


56年前の道路が教えてくれること

東名高速道路が全線開通したのは1969年。今から56年前の話です。

でもその「インフラが経済を動かす」という構造は、今も変わっていません。

形が変わっただけで。道路から通信網へ、通信網からクラウドインフラへ。「つながること」が経済を変えるという本質は同じです。

35歳セミリタイアを目指して投資を続けているはたはたとして思うのは、「今すぐ儲かるか」よりも「10年後に経済の土台になっているか」を考えながらポートフォリオを作るほうが、長く続けられるということです。

今日5月26日、56年前に完成した道路に感謝しながら、そんなことを考えていました。

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